じゃんぼかった? じゃんぼとかった(刈った)が組み合わさった津軽弁。
私の小さい頃、良く父親によく言われた。なんぼじゃんぼおがったな?
じゃんぼ?ある日突然、じゃんぼ刈れと言われて床屋に行けと言われたものでした。
近所の床屋に行くと、どこどこさんの〇〇ちゃんだね?
床屋のおばさんに慎太郎刈りでいいね?と無理やり慎太郎刈りにされたのを覚えている。
なんだ慎太郎刈りとは?なんだ、私は髪型を決める権利はないのか?慎太郎とは誰の事を言っているのか?
一説には石原慎太郎のような髪型を言っているのではなかろうかと。
私は毛量が他の人より多く、ひと月も経つと髪の毛がボサボサになった。もうその毛量と言ったら、ボファっとして、このボファ感がじゃんぼの事を言っているのかと、勝手に思っていた。なんとなくじゃんぼってこんな感じって思ってた。
毛量が多いと言えば、高校で部活の際に、部員全員が5厘刈りをさせられた。しかし、私だけ毛量が多いので5厘には見えなくて、先輩になぜお前だけが髪が長いのか?と怒られ、頭をカミソリでそられた。あれ、ほんとに今だったら事件かも。
じゃんぼって大きいって意味もあるから、あたまがかなり大きくなっていたのではなかろうか。
じゃんぼ刈るっていうのは男性しか使わないという事を書いてある記事を発見したが、女性もたまに使っていたと思う。
じゃんぼかった?の使用方法は、久しぶりに友人とあった際に、すっきりさわやかな髪型を見た時に使います。
じゃんぼかったの前には、ろー、たんげめすらしな、じゃんぼかった?これが津軽の日常コミュニケーションの一環になっている。どさ?ゆさ?はもうほとんどつかなくなっているとみていい。
みんな自宅にお風呂があるから。
文:津軽のルッタンのおじさん